水上竜士

1964年富山県出身。状況劇場・唐組を退団後、映画界に進出。演劇ユニットMANHOLE THEATER主宰。俳優の傍ら、戯曲・ビデオ映画のシナリオも手がけ、1998年、日本テレビシナリオ登龍門佳作受賞。1995年、ヨコハマ国際映画祭審査員特別賞受賞。ハリウッド映画『シン・レッド・ライン』(98)出演。主な出演作は、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(11/若松孝二監督)、『千年の愉楽』(12/若松孝二監督)、『正しく生きる』(15/福岡芳穂監督)、『嵐電』(19/鈴木卓爾監督)、『のさりの島』(20/山本起也監督)など。

会津藩家老・萱野長修という男、戊辰戦争に負けた後に「主君には罪あらず。抗戦の罪は全て自分にあり」と主君を庇って刑死したと史実にある。
映画の中の長修も重犯にもあたる脱藩浪士に惜しげもなく金を恵む。慕われたからではない。彼には既に金を持っている意味が無かったのだ。時代の夜明け……いつの世も情熱とは若者だけの言葉ではない、老若男女すべての者が持つ願いの思いだ。
この映画に登場するすべての役者に武者振るいした。