美術・装飾 嵩村裕司

1957年東京都出身。1979年、大学を中退後、映画製作会社入社を経て木村威夫氏に師事し、美術助手・装飾の経験を経て、独立。主な作品は、『探偵事務所5シリーズ』(林海象監督)、『猫目小僧』(05/井口昇監督)、『どろろ』(07/塩田明彦監督)、『カケラ』(09/安藤モモ子監督)、『二人ノ世界』(17/藤本啓太監督)など。「北白川派」への参加は、『MADE IN JAPAN こらッ!』(10/美術)、『カミハテ商店』(12/装飾)、『正しく生きる』(15/装飾)、『彌勒 MIROKU』(13/装飾)、『嵐電』(19/美術)、『のさりの島』(20/装飾)。

幕末の夜は暗い。表は月明かり、室内では蝋燭か灯芯のみである。実際にスタジオで学生スタッフと暗さの体験をした。撮影前の準備中、美術担当の学生たちが「幕末」の暮らしや小道具のことなどを下調べしているとき「同じ日本でもまるで違う国みたいだ」と言っていた。また一方では「格差や閉塞感、必死に生きてゆく人の姿は変わらないんじゃないか?」という声も。『CHAIN』の背景である「幕末」という時代と「現代」は多くの類似点があると言われている。今、世界が大きく変わる時かもしれない。