胡弓演奏・指導・作曲 木場大輔

淡路島出身。古典胡弓を原一男師に師事。一方で風の盆など日本各地で伝わる胡弓の奏法を研究。低音域を拡張した四絃胡弓の開発、作曲など、胡弓の伝統に新たな光を当てている。NHKワールド「Blends」での演奏が全世界に放送される。吉田兄弟全国ツアーや、胡弓と箏やピアノとのユニット活動など、幅広く活動している。作曲では「組曲 古事記」「シルクロード組曲」など、日本を軸に世界の伝統楽器との作品まで展開している。

胡弓は、江戸時代から伝わる日本の楽器ですが、三味線や箏とセットで用いられるのが常で、単独ではめったに演奏されません。
本作品では、時に愁いを帯びた子守歌のように、時に人間のどうしようもない性(さが)を挑発するかのように躍動的に、そんな二面性を表現すべく胡弓の伝統手法を応用して作曲しました。
今回、お染役の和田光沙さんはとても熱心に胡弓を稽古されました。彼女の演技を通じて胡弓の魅力が伝えられれば幸いです。